はじめに
こんにちは。元政経教員が解説する投資講座です。今回は「分散投資をわかりやすく」というテーマで、記事を書いていきます。ちょうどこの記事を書いている2025年4月においても、トランプ大統領の関税政策が引き金となり、株価が大きく下落しているところです。このように、長年投資をしていれば一時的な下落はよくある話で、全く損失をしないことは難しいです。だからこそ、「いかに損失リスクを最小限に抑えるか」という考え方が大切で、分散投資は、リスクを減らしながら資産を増やすための非常に効果的な方法になります。分散投資の基本や具体的な方法をわかりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
分散投資とは?
まず、分散投資とは何かを簡単に説明します。分散投資とは、資産を異なる種類の投資対象に分けて投資することを指します。具体的には、株式、債券、不動産、商品など、さまざまな資産に投資することで、一つの投資対象が失敗しても全体に与える影響を小さくすることができます。

分散投資の際によく使われるのが卵の例です。もし多くの卵を1つの器に入れ、それを落としてしまった場合、多くの卵が割れてしまいます。しかし、卵を複数の器に「分けて」入れておけば、1つの器を落としたとしても他の器の卵は生き残りますね。このように、持っている資金を1ヵ所に集中させないことでリスクを抑える方法を、分散投資といいます。
どうやって分散投資を始める?
1. 投資商品を選ぶ
過去の記事に「投資商品7選」という記事があります。株式投資以外にも様々な商品があるので、どのような投資商品を対象に分散するかを決めましょう。一般的な投資対象には以下のようなものがあります。

- 株 式:企業の株を購入することで、企業の成長に投資します。
- 投資信託:資金をプロの資産運用に委託して、利益を受け取ることができる。
- 債 券:国や企業が発行する借用証書で、利子を受け取ることができます。
- 不動産:土地や建物に投資することができます。
- 商 品:金や原油などの実物資産に投資することができます。
投資初心者の場合、株式や投資信託、債券に投資する人が多いですが、リスク・リターンを分散させて様々な投資商品を買うとよいでしょう。同じ株式投資でも、国や地域を分けたり、異なる業種を保有したりするだけでも、立派な分散投資です。間違っても、「今話題だから」「好きな会社だから」という安易な考えで、1つの商品に資金を集中させるような投資はNGです。
2. 投資比率を設定する
次に、各投資対象にどれだけ資金を振り分けるかを決めます。これは、自分がどのくらいリスクを抑えたいかによって、変わってくるでしょう。例えば、全体の資金が100万円の場合、「日本株に70万円・投資信託に20万円・国債に10万円」というように、資金の振り分けを決めていきます。
リスクを抑えたいなら、投資信託や債券を多めに、リターンを狙いたいなら株式投資を多めに配分するというように、調整していきましょう。

3. 定期的な見直し
分散投資を始めたら、定期的に見直すことが重要です。市場は常に変動しているので、資産の配分や投資対象のパフォーマンスをチェックし、必要に応じて調整を行いましょう。例えば、株式の価値が上がった場合、その比率が高くなり過ぎているかもしれません。この場合、利益を一部確定して他の資産に移すこ とを検討します。
投資信託を利用する
分散投資初心者の方には、「投資信託」を利用するのも良い選択です。投資信託とは、専門の運用会社が複数の投資先に分散投資を行う商品です。少額から始められ、運用の手間も省けるため、初心者には特に便利です。投資信託についての記事も、徐々に更新していきますので、参考にしてください!
まとめ
分散投資は、リスクを減らしながら、長期的に資産を増やすための有効な方法です。投資対象を選び、比率を設定し、定期的に見直すことで、安心して投資を続けることができます。そして、投資信託を利用すれば、手間をかけずに分散投資が可能になります。
投資は自己責任ですが、正しい知識を持ち、計画的に進めることで、より良い結果を得られる可能性が高まります。ぜひ、分散投資を活用して、自分の資産を守りながら増やしていきましょう!
今後もかしこい投資家になれるよう、投稿を続けていきます!口座の作り方や、リスクを抑えた投資方法なども、しっかり解説していきますので、ブログやSNSのシェア、フォローなどしていただけると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。
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